10.01.2007

眠る男

これってちゃんと誰かに読まれているのかなあ。カウンターがないので奇妙な気分。コメントもないので不思議な気分。コメントちょうだいよーってことが言いたいわけじゃないんだけど。

じつはぼくはあまり人のブログとか読まないんだけど、最近はとりわけ読まないんだけど、久しぶりにお気に入りに入れてある何人かのブログを読んだら、面白かった。みんな生きてるなあ。それに比べておれのは面白くないねえ。おれは生きてないのか。

先週末は編集者のS氏が我が家に遊びに来てくれたのだけど、ベルギーのビールと南アフリカの白ワインとアルゼンチンの赤ワインと日本のサッポロビールをぺろぺろ舐めているうちに思いのほか酔っ払い、気付いたら寝室のベッドで寝ていた。お客さんが家に遊びに来て最も話が盛り上がると思われる9時半くらいから11時50分くらいまで寝ていた。なんたる失態。しかし時間は取り戻せないのでほとんど無理やり泊まってもらった。そういえば、新居に泊まってもらった初めての客人である。

翌日の日曜日。このごろは走るのをサボっていたので日曜は絶対走ろうと思っていたのに、二日酔いと雨に託つけて走るのをやめ、駒沢公園のジョギングコースを妻と傘をさして歩いた。とうぜん、雨の中でも走ってる人々がいる。すげえ気持ち良さそう。いいなーいいなーいいなーと思いながら傘をさして黙々と歩いた。今週末はたとえ雹が降っても走るぞ。

その後、リンゴをもらいにEの家へ。べつの友人夫婦も来ていて、結局晩ご飯をごちそうになる。しかし、サッポロビールと(たしか)イタリアのスパークリング・ワインと(たしか)フランスのワインを舐めているうちに、またもや眠くなって、ソファで1時間ばかり寝てしまう。友人夫婦のもうすぐ二歳になる女の子は起きて遊んでいるのに、おれは寝てしまう。みんな、楽しそうにおしゃべりしているのに、おれは寝てしまう。それはとてもとても大切なおしゃべりだったかもしれないのに、おれは寝てしまっている。どうなっているのだ。

そして家に戻って、妻の穏やかな寝息を小耳に挟みながら、おれは眠れないで、この世界の正体不明の物音を聞いている。枕元の黒猫が半ば呆れ顔でおれを見ている。