4.01.2011

無題

東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。また、被災された皆さん、とりわけ、最愛の方をなくされた皆さんに、心からのお見舞いを申し上げます。そして、少しでも早く――以前とまったく同じ、とは無論いかないでしょうが――「ふつう」の生活が取り戻せるよう、祈ります。

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ブログからの発信がたいへん遅くなりました。ずうっと川崎市の我が家にいたんだけど、今度ばかりは何を書いていいものやら、発しようとした言葉が端から虚空に飲み込まれていくようで。

今日はひとまず、急ぎの連絡事項だけ。ウェブサイトのニュースにも載せてもらってることだけど。

過去に書いた短篇「アヴェ・マリア」と「おれのユッキー」の二作品(それぞれ「終わりまであとどれくらいだろう」「アレルヤ」(どちらも双葉文庫)に収録)が、このたびオーディオブック(=音声作品)になりました。立ち上がったばかりのサイト「ミミドラ」で、すでに配信が始まっています。オーディオブック、といっても、昔のNHKラジオの朗読(そんなのが今もあるのか知らないけど)とか大型書店の片隅なんかに置いてあるCDブックのようなものではなくて、登場人物ごとに声優さんが振り分けられていて、どっちかというと、ラジオ・ドラマに近いかな(効果音はないけど)。視覚障害者の方はもちろん、入院中等で通常の読書は無理だという方、あるいは、通勤電車の中で音楽を聴くように小説を楽しみたい、車の運転中に小説を楽しみたい、子どもの頃みたいに母親にお話を読んでもらうような感覚で楽しみたい、などなどの方のためにも制作されているようです。ぼくも聴かせてもらったけど……これがねえ、期待以上に(すごく低いところに設定しておいたせいもあるんだが)、楽しめたんだよね。字を読んでいくのとは(つまり、通常の読書とは)、またひと味違う面白さがあった。興味のある方はぜひ。安いしね。一篇210円。

しかも、運営会社(=(株)トレード・ブック・カンパニー)の意向で、当面の間、売上げは全額(なんと!)、被災地への義援金にあてられるとのこと。そんなわけで、ぼくも先日、買いました(もちろん、ぼくのところにはCDRが送付されてきているわけだけど)。コンビニのレジの横の募金箱に210×2=420円を入れたつもりで。

まったく上手く書けてないと思うんだけど、今日は許して。
ではまた。