12.17.2010

一日に二回更新するなんて

あり得ないんですけど普通は。今、何の気なしにアマゾンをさまよっていたら、新刊の予約がすでに始まってるじゃないですか。なんか高揚。だからもう少し書いちゃおうっと。帯の推薦文を次の御三方から頂戴しました。文芸評論家の石川忠司氏! 肩書不要の中原昌也氏! そして、曽我部恵一氏! 豪華でしょ! ジャケ(だけじゃなく、すべて)の写真は星野有樹氏、アートワークは河村康輔氏。はっきり言っていい? まじにカッコいいのね。ジャケ買いして欲しいのね。衝動買いして欲しいのね。恋人や友人や親や子どもや親戚や隣人や他人にもプレゼントして欲しいのね。よろしくお願いいたします。

スウィート・アンド・セクシー・ストーリー by 俺

とっくに本格な冬がすでに来ています、ご無音お許しを。

書きたいと思うことがある時はささっと書く時間さえないほどに忙しく、のんびりじっくり書ける時間がある時はてんで書きたいと思うことがない、のね。不思議なことに。本日は後者。べつになあ。とくになあ。いやまあ、あるにはあるんだけどなあ。あのこと書くにはいささか労を要するしなあ。あのこと書くと独り善がりの自慢になるかもしれねえしなあ。あのこと書くときっと阿呆どもが騒ぐしなあ。……みたいな。

えっと、忙しい合間にも息抜き(いや、マジで!)に、レコードを掘ってるんだけど、この間、新入荷のコーナーでEAGLESの『呪われた夜』(日本盤・帯付き・特殊ジャケット)に出くわして。あ、べつにぜんぜん珍しいレコードじゃないよ、こういうことに詳しくない人のために念のため言っておくと。三店くらいまわれば一枚は見つけられるってかんじのありふれたレコードなんだけど、たまたま目に留まって掘る手も止まったの。そういえば、おれのロック(もちろん洋ものの)原体験というか初体験っていうのは、ビートルズでもなくピストルズでもなくパステルズ(←そんな奴いるのか)でももちろんなく、じつはイーグルスの『ホテル・カルフォルニア』で、次がこれだったよなあ、なんて感慨にふけりつつ。かつてクソ田舎のカッペ中学生のぼくが、ぼくよりはカッペじゃなかったクラスメイトのTくんに(正確には、その姿を見たことのないTくんのお姉ちゃんから勝手に)借りた『呪われた夜』とはジャケがちがうんだけど、この凹凸のある特殊ジャケットのサーモンピンクの帯には白抜きで「スウィート・アンド・セクシー・ソングス・フロム・L.A.」というキャッチコピーがあって、ジャケットの不気味さかつ不穏さとセットになって、なんだかぐっときちゃったんだよね。「スウィート・アンド・セクシー」だよ。なにしろ70年代だよ。このコピーをつけた人と、おれ、仲良くなれそうな気がするんだけど。で、じつは、そのときは他にも欲しいのがありすぎて買わなかったんだけど、後日、別の店で、帯なしのを見つけて580円で購入して、さっき、そうだな、短めに見積もっても約27年ぶりに、針を落とした。予想どおりではあるが、ぐっときた。ほんとに、スウィート・アンド・セクシー・ソングス・フロム・L.A.(イン・70年代)だった。素晴らしい。次DJする時は絶対にかけるぞ。たぶん26日に下北沢CCCで。

↑前置きのつもりが、ほとんどメインになってしまったので、以下がオマケみたいだけどほんとはメインです。えー、前回のエントリーで勿体ぶらせていただきましたが、ついに新刊が、年が明けて、1月中旬ごろに発売されます! スウィート・アンド・セクシーかどうかはともかく、タイトルは『冬の旅 Wintertime Voyage』河出書房新社から。よく考えたら、長篇(というほどに長くはないけど、中篇というほどには短くない)は、『終わりまで〜』以来だから、え? 6年ぶりになるの? まじで? そうか、おおよそそういうことになるのか。おれはエアロスミスかっての(あ?もっとひどい?)。みなさま、本当にお待たせしました(待っていてくれたみなさん、ありがとう)。ぜひともお読みください。
詳細はまたあらためて。ひとまず報告。
ではまた。