10.18.2007

待つ女

昨日の夕方、ふいに思い立って、映画を観に行った。ジャン=パスカル・アトゥ監督『待つ女』。暗くて重くてエロい映画だった。なのに、観終わった後、心は潤っていた。かつ晴れやかでもあった。宮益坂の夜風がとても心地よかった。すれ違う人々に微笑みたい気分ですらあった。暗くて重くてエロい映画にしかもたらせないポジティヴな気分というのがあるものだ。どうかこれからも暗くて重くてエロい映画が作り続けられ、それが日本語の字幕付きで観られますように。などと、つい願ってしまうのは、映画館があまりにもガラガラだったからなのだけど。