1.08.2010

マーク・E・スミス、太宰、おれ

ご挨拶遅れましたが、

謹賀新年。今年もよろしくお願いします。

昨年の年明けもたしかそうだったような気がするけど、どういうわけか年始からフォール/ The Fall を聴きまくっていて、家人から鬱陶しがられています。たいていの音楽には文句をいわないんだけどね、フォールをかけていると鋭敏に反応して嫌がるんだよね。どうも神経に障るらしくて。気のせいかもしれないけど、猫たちもそわそわ(苛々?)してくるような。ま、猫の反応はさておき、家人に拒否されればされるほどに、フォールへの我が愛情とリスペクトは深くなるのもまた事実で。本来、パンクってのは、もっと言っちゃえば、ロックンロールってのは、家族と朗らかに聴く音楽じゃないしね。そういう意味でも、フォールって最高のパンク・ミュージックだし、マーク・E・スミスこそ、永遠のパンクスだと思う。なんか、近く、通算27枚目だか28枚目だかのフル・スタジオ・アルバムが出るらしい。すげえよ。感服。

それから、こちらは年末からだけど、ここのところずっと太宰治を読んでいまして。もちろん、太宰を読むのは初めてじゃないけど、読みこぼしていたのがけっこうあって、これがもう……なんというべきか。すごいです。ついこの間、歳取ると感動することが少なくなってねえ、などと誰かにこぼしたような気がするんだけど、やっぱ、嘘です、ぜんぜん感動しますわ、ひょっとしたら若いときより感動するかもしれません。おれは若いときより若くなっているのかもしれません。

そして、2010年、最初のビッグ・ニュース。ついに、ようやく、とうとう、稀代のマスターピース、幻の大傑作、おれの処女作、『アレルヤ』が文庫化されることになりました! イエーイ! これまでは図書館でしか(あるいは地域によっては図書館ですら?)読めなかった05年発表の短篇「おれのユッキー」も併録されます。随想なんかも新たに書いちゃおうかなあ……なんて思いつきでものを言っちゃいけないか。とまれ、双葉文庫より、3月に刊行されます。乞うご期待。

では、今日はこのへんで。
みんなにとって素敵な一年でありますよう。