12.26.2007

「オン・ザ・ロード」を。

クリスマスは楽しみましたか? ぼくは普段の休日とたいして変わることなく。今朝になって賞味期限切れのケーキを食べたけどね。

さて、ケルアック。ジャック・ケルアックの「路上」が「オン・ザ・ロード」とタイトルも変わって青山南さんの新訳で刊行されたのだけど、読みました? ぼくもなんだかんだと忙しく、まだ途中(オン・ザ・ウェイ)だけど、素晴らしいよ。福田実さん訳の「路上」は「路上」で悪くなかったけど、「オン・ザ・ロード」を読み始めてしまった今、あれは日本仕様の別物だったのではと思ってしまう。まさにアメリカでしか書かれ得なかった小説であり、あの、ぼくらが大好きだった「アメリカ」の原型とでもいうべき概念がここにある。ボブ・ディランなんかがこの小説に熱狂したのが、この新訳になってようやく感得できたね。ぼくは日本語訳だけじゃ飽き足らず、ペンギン・クラシックス版も買って、ところどころ参照しながら読んでる。ともあれ、このブログをひょっとしたら読んでいるかもしれない、あるいはこれから読むかもしれないロックンロール・キッズよ! いや、べつにロックンロール・キッズじゃなくてもいいんだ、心に火を灯していたいなら!

今日は百年と女たち。
来られない皆さん、良いお年を。
あ、いや、もう一回くらいは書きそうだな。