9.27.2010

愛と笑いの夜

一気に涼しく、というより肌寒くなりましたね。
しかも、天気の悪い日が多い。が、ぼくは、悪い天気こそが好きなので、わりと快調です。いや、まじで、晴天の日は週に三回くらいでじゅうぶんなのよ、ぼくは(……というのも、洗濯物は乾燥機ではなく、お天道様の下で乾かせたいのでね)。この度の、長い猛暑の日々も、iPhoneの世界の天気に登録してある、レイキャビクとかエジンバラとかストックホルムとかの、涼しいというよりもたぶん肌寒く、いわゆる悪い天気の有様と週間予報をチェックしては、憧憬の念を高まらせておりました。まあ、じっさいにそういうとこに長く住んだら、うんざりするのかもしれないけどね……うーん、でも、おれ、19までは札幌(近郊)だからなあ、冬の間はめったに晴れないような土地で育ったからなあ、けっこういけるんじゃないかと。


さて、急といえば急ですが、今週の金曜日(10月1日)、久々に、下北沢 CItyCountryCityで、DJをやります……いいえ、「DJ」なんて言葉を使うのは甚だおこがましい。BGMの選曲担当? ま、いつものごとく、ラウンジ形態なので、余裕でおしゃべりできます。もちろん、腰を振ったりステップを踏んだり、当日初めて会った女の人や男の人と踊るのも大歓迎。パートナーは、CCC店長のFuzzdaddy、そして、本人いわく「天気のクソ悪い」イングランドにうんざりして、東アジアに渡ってきた(香港に十数年、去年から東京に)サムことSamuel Faction。あ、そうだ、パーティのタイトルは「The Night Of Love and Laughter」。「A Night」か「The Night」で、ずいぶん迷って、結局後者に。理由は……サムに訊いて。ま、いずれにせよ、ぼくらはいくつになっても、愛と笑いの夜を希求して、性懲りもなくシャバをさまよっているってことです。でしょ?

9時スタート。真夜中まで。ぜひとも遊びに来てください。

9.21.2010

暑かった夏も過ぎ去り……

ようやく涼しくなってきましたね。みなさま、たいへんご無沙汰しておりました。いろんな方に、どうしたの?とお声をかけていただいたり、メールをいただいたりしました。ご心配をおかけしてすみません。が、更新しなかったことに特に深刻な理由はないのです。

とはいえ、このたび、これまでのエントリーをいったん抹消しました。こっちの理由はまあ、いろいろとあるんですが、逐一述べるのも、ダルいので。もちろん、バックアップは産休を終えたY嬢に取ってもらっているので、いつの日か、SS全集(Penguin Classics)が出る際には、第9巻〈随筆、その他〉に収録させていただこうかとw。
今後は当分、主に、お知らせ欄として、このスペースを使いたいと思っています。……などと言いつつ、いろいろと書いてしまうかもしれませんが。うひうひ。

ひとつ、よろしくお願いいたします。

5.06.2010

水面下の炎上、あるいは潜在的な

気がつけば早5月。連休もそろそろ終わり。参っちゃうね。
4月は結局一度しか更新しませんでした。特に理由はないんだけど。

さて、その一度の、つまり前回のエントリーが、水面下で炎上していることを先日知りました! まあ、じっさいはコメント欄がないのでなにも起こりようがないのだけど(ゆえに、ぼくは知らぬが仏状態だったのだけど)、友人に苦言を呈されたのよ。「もし、有名タレントのブログならとっくに炎上してるぞ」って。

ようするに、おれがやったことというのは、ゴミを捨ててはいけない場所に捨てるという社会人としてはあるまじき行為なのであって、にもかかわらず、なんだかんだと屁理屈を並べて自己の行為を正当化し、さらに、執拗に睨むことでその反社会的な行為を糾弾しようとしたヴァイオリニストを逆に貶めようとするのはお門違いだ、間違っている、ということです。もし、ゴミ箱の設置を訴えるなら、ゴミをちゃんと持ち帰った上で、自治体なり鉄道会社なりに直接掛け合いなさい、と。

まあ……そうっすよね。ごもっとも。

でもね(でもね、なんていうと、また叱られると思うけど)、自治体や鉄道会社に掛け合ったって相手になんかしてくれないからね。じっさい、駅員に言ってみたことあるけど、変人を見るような目付きで見られておしまいだったから。つい、過激な行動に走りたくなるんですよ。もちろん、いつもってわけじゃないんだよ。ふとね、やったろ、とか思うわけ。あとさ、くだんのヴァイオリニストの、生徒会長的な……いや、ちがうな……「あんたみたいな人間さえいなくなれば、この世界は住み良い場所になるのよ」的な目付きに耐えられなかったのだ。

一応、弁明しておきますけど、ぼくは絶対にゴミ収集の日を守るし、守ってないやつを見かけたら(話しても通じない系のコワい面相でない限りはwww!)声をかけます。車の窓から吸い殻を捨てるやつを見かけたら拾ってターボエンジンで追いかけたくなるし、山ん中とか湖のほとりとかに空き缶が捨ててあるのを見るとたちまち気分が悪くなります。まあ、時に、というか、稀に、立ち小便くらいはしてしまうけどね。

あーしかし、つまんないなあ、こういうことを、真面目に書くのって。

ま、つまるところ、おれが言いたいのはこういうことです。
街や駅に公共のゴミ箱を! できればちょっとおしゃれなゴミ箱を!
ついでに言うと、政治家のポスターなんかをそのへんにべたべた貼るのもやめてくれ! 交通安全の黄色い旗なんかも! 「ゴミのないきれいな街に」とかいう横断幕も! それこそがゴミだろ。

気分をあらためて、なにか他のことでも書きたいけど、今日はとくに思い浮かばないので……あ、そうだ、一つあったわ。
この間、誕生日だったのね。で、母親にべつの用事があったので電話して、軽い冗談のつもりで「産んでくれてありがとね」って言ったら、やけに感動しててね。涙声にまでなりやがってさ。おいおいとは思ったけど、よくよく考えれば、なるほど誕生日というのは、親から「おめでとう」と言われる日ではなく、親に「ありがとう」を言う日なんじゃねえの、と柄にもなく得心したのです。ほんとに、こんな糞みたいな狂おしき世界に産んでくれてありがとうだぜ!

ちなみに、思わず誇りたくなる同じ誕生日の著名人は、ウラジミール・ナボコフ(1899年)、ロイ・オービソン(1936年)、ディヴィッド・ジェッジ(ウェディング・プレゼント、1960年)、増子直純(怒髪天、1966年)。増子さんは札幌出身ということで、お会いしたことはないけど、勝手に多大な親近感とリスペクトを覚えている。ニューアルバムも買っちゃった。いつか飲んでみたいなあ。だれか繋いでくれないかなあ。増子さんに近しい方がいらっしゃったら、ぜひとも紹介してください。

ではまた。チャオ。

4.09.2010

ゴミを携えたままのデートじゃ話も弾まないぜ

花冷えのする日が続いたけど、今日は春らしい陽気。ウキウキ。……いや、それはちょっと嘘。

このあいだ、電車の中で、ミスタードーナツの紙袋をくしゃっと丸めて座席の下に捨て置いたら、向かいに坐っていた推定年齢38歳7か月のヴァイオリンケースを抱えた女性に物凄い形相で睨まれた。知らんぶりして読書を続け、5分くらい経ってから再び目をあげたら、女性はまだ睨んでいた。怖かったなあ。

そりゃまあたしかに、ゴミを車内に捨てたんですけどね、ぼくにもちゃんと考えがあるのであって。

何年か前から駅にゴミ箱がないじゃん。公園とかのゴミ箱も撤去されたじゃん。日本全国すべての駅や公園がそうなのかは知らないけど、ぼくが普段使う沿線や公園にゴミ箱はない。表向きは「テロ対策」とかで。他に理由はあるのかな? それも知らないんだけど、ともあれ、このことにぼくは猛烈に腹が立っているのですよ。ちなみに、もっともテロが懸念されるはずの、あるいはもっともテロ阻止に躍起になってるはずのアメリカ合衆国には、ぜんぶは知りようがないけど少なくともぼくが二年前に行ったシカゴやクリーブランドやニューヨークには、ちゃんと公共のゴミ箱がありました。去年行ったパリにもこれまで同様にあったし、五年ほど前に行ったポルトガルにもありました。この「テロ対策」ってホントですか? ゴミ箱をなくすことがホントに「テロ対策」になってるんですか? ただ、ゴミ清掃に係わる人件費を削りたいだけなんじゃないの?とぼくは睨んでるんだけど。これは逆にいうとゴミ清掃に係わる人たちの雇用が奪われてるってことですよ。つーか、そもそも、超不便なんですけど。「ゴミは各自持ち帰りましょう」っていう看板を公園とかで見かけるたびに憤怒で視界が狭まります。例えば、公園にピクニックに行ってブランチだかランチだかを食べて、またすぐに家に帰る時はまあいいけど、その後でどこかに出かける時は、ずうっと紙くずやら食べ残しやらを携えていなくちゃいけないわけ。あるいは、駅のホームで鼻水をかんでも捨てるところがないから、鼻水で湿気ったくしゃくしゃのティッシュをズボンのポケットにつっこんだまんまで重大な打ち合わせとかをしなくちゃいけないわけ。あと、以前コンビニで働いてたからよくわかるんだけど、街に公共のゴミ箱がないから、みんなコンビニのゴミ箱に捨てていくのね、コンビニとはまるで関係のないゴミを。あれ、従業員にとっては余計な仕事が増えてすごく大変なんだからな! しかも、お店のゴミってのはたいてい業者に頼んでいるから捨てるのもいちいち有料なんだからな!(そういうのが結局スタッフの時給に響いてくるんだぞ!) まあ、ともかくね、ぼくは、明らかに利便性の高いはずの公共のゴミ箱を設置しないっていう政府や自治体や鉄道会社の方針に(しつこいけど)怒ってるんです。こういうところにこそ税金を使えよ。あるいはカスタマーサービスってのはこういうことこそを言うんじゃないのか? そんなわけで、一種の抗議行動として、ぼくはあえて街中にゴミをまき散らしてるのですよ。どうだ!へへん! ……って、まあ、威張れることじゃないのは重々承知してるけど、ぼくを延々と睨みつけていたヴァイオリニストにはそのへんのことをわかってほしい。あんたが抱えてる小さなモラルのこともわからないではないけどね、こっちはもっとでっかい倫理を背負い込んで、今にも潰れそうなんだぞ。

まあ、ゴミのことに限らずさ、せこいモラルを抱えた奴らばっかりで、嫌になっちまうぜ。せこいモラルってのは世の中を窮屈にするだけなんだよ。

ここで終えると雰囲気悪いかもしれないので(笑……つーか、口調のわりには、本日の桜井はなかなかに上機嫌です)、最近読んで感動した本を一冊紹介しておこっと。

今さらなんですけど、デニス・ルヘイン著「ミスティック・リバー」。クリント・イーストウッド監督、ショーン・ペン主演によって映画化されているので、ご存知の方も多いかと思いますが。映画も良かったけど、小説はもっと凄かった。映画では描き切れていない細部が小説では丹念に描かれていて、しかも、それは映画がそれとなく示唆していたことであったりして、読み終わった後はすでに観た映画をもっと評価できるようになる、という素晴らしい循環。

ではまた。

3.25.2010

The Secret Life Of Words

このあいだ、風のものすごく強い夜に、なにを、というわけではないのだけど、ただとにかく映画が観たくなって、つまり映画を観ることによってしか享受できないような気分を味わいたくなって(……というようなことは人によってはしょっちゅうあるみたいだけど、ぼくの場合はそんなにしょっちゅうというわけでもない……まあ、そんななことはさておき)ツタヤに行き、目がまわるほどに店内を巡回しつつこれも観たいあれも観たいとDVDを何枚も手に取りながら、しかし、観ていない映画は当然ながらそれを観ながら、あるいは観終わった後に、どんな気分になるか保障されているわけではないので、ついつい用心深くなり(……関係ないけど、ぼくはサーティワンやハーゲンダッツといったアイスクリーム屋さんに入ると、これも食べたいあれも食べたいと指をくわえながらも、一方でついつい用心深くなり、結局最後は「ラムレーズン」を注文してしまうという習癖をもっているが、そんなこともさておき!)、結局、何年か前の、やはりものすごく風雨の強い、というか、たしか台風の夜に、観た映画を再び借りて、観た(さて、この一文で「観」という感じを何度使ったでしょう?ーーつーか、そんなことはどうでもよい!)。イザベル・コイシェ監督「あなたになら言える秘密のこと」。

おそらくはスコットランドの東、360度見渡す限りの海原、というような北海の海上に、孤島のように浮かぶ、あ、いや、浮かんではいないんだけど、浮かんでるように見える、海底油田掘削所がこの映画の主たる舞台なんだけど、ここでの地味〜なアウトサイダーたちが織りなす地味〜なシーンの数々が、なんとも言い難く、ぼくをいささかメランコリックにしてすこぶるエレガントな気分にさせてくれるんだよね。

で、今回、気づいたのは、物語には直接関係のない、エンドロール的な側面なんだけど、この映画、スペイン人監督によるスペイン映画なのに、スペイン人と思われる登場人物がただの一人も出てこないこと、そしてスペイン語がたぶん一言も話されていないことで、この事実に、ぼくは映画そのものとはまた別の感銘を受けてしまった。ストーリーと照らし合わせて考えるに、これは決して商業的な打算があってのことではないはずだ(例えば、フランスのポップ・バンドがワールドワイドなマーケットを意識して英語で歌う、といったような)。しかし、ああ。この先をどう説明すべきか。国境とか人種とか人類とかグローバリズムとかインターナショナリズムとか民族的アイデンティティとか倫理とか責務いった単語が、つい頭に浮かぶのだけど、それじゃぼくの感銘は伝わらない気がする。というか、このあたりのことを意見するには、石橋を叩いて渡るほどの慎重さを期さなければいけないということを、遅ればせながらぼくも学びつつあり……まあ、ぶっちゃけて言えばさ、安直に反論してくる阿呆どもを捩じ伏せる強靭にしてしなやかなロジックをいまだ持ち得ていないのである。だから、これ以上は語らないことにする、さしあたって今日は。ちゃんちゃん。終わり。竜頭蛇尾。ははは。いや、この先は、原稿料なしでは書けん!

とまれ、文句なしに星五つの映画です。この一週間に限って言えば、我が人生のトップ5入り。冷静に判断しても、トップ40には入るだろう。

が、ひとつケチを付けると、タイトル。日本語のタイトルね。原題は「The Secret Life Of Words」。まあ、けっこうがんばってはいるんだけどね。それに、ほら、この監督の前作「死ぬまでにしたい10のこと」が、そこそこヒットしたようだから(ちなみにこちらの原題は「My life Without Me」)、その雰囲気を踏襲したいんだろうし。でもなあ。も少し(原題のように)クール&ドライにいかないものか。あるいは、枯淡、なんて表現を使うと、あなたも納得してくれるかもしれない。

おやすみ。おそらくはこの冬、最後の冷たい雨の夜に。

3.19.2010

チャーミングだけど

チャーミングだけど人妻にして現在妊婦の我が無給秘書Y嬢が、すでにHPのニュースでアナウンスしてくれてるんだけど、そっちをチェックされていない方もいるようなので……ウェブマガジン”commmons mart"内のmusic BATONというコーナーに寄稿してます。まあ、見てもらえればわかるんだけど、曽我部恵一くんからバトンをもらい、それをThe Novembersのケンゴマツモトくん(最近飲んでないけど、飲み友達)に渡しました。

今日はそれだけ。春なのに。

3.09.2010

アレルヤ

雪。気温は4度。我が家のまわりはすごいことになってるよ。どこもそうなの? なんか閉じ込められたかんじ。

本日は文庫本『アレルヤ』の発売日です。ぼくはまだ本屋に行ってないけど。
しつこいけど、ただの文庫化ではありません。どうか手に取って……鞄に入れる前にレジに。