久しぶりになっちゃったな。
さてさて、『女たち』は無事みなさんの住む街に届いてますか。さきほど旧友から「値段が高いぞ」みたいなメールが来てて、そういうこと言われると心が痛むんですけど、まあこればっかりはおれにもどうしようもないことなんでね、勘弁してください。
そういうことを含めて、話しましょう、百年で。小説の値段とか未来とか意味とか位置とか倫理とか。まだ受付中らしいので、都合がつく方はぜひとも。
数日前、ダルデンヌ兄弟監督の「ロルナの祈り」を観た。いろいろと書きたいんだけど、時間がないので一言。……素晴らしい! ほんとに素晴らしい! おれの中では、この作品をもってして、ついにダルデンヌ兄弟は現代最高の映画作家の一人(というか兄弟だから二人なんだけど)になったね。
昨日は友人夫婦の家で、音楽の映像を見まくった。ミュージック・ヴィデオやグラストンベリー・フェスの映像や。我が家ではこういうのをあまり観ることがないので、すごく楽しかった。とりわけ、Faithlessのグラストンベリーが最高だった。
取り急ぎ。ってまるでメールみたいだけど。まあ、メールみたいなものか。
2.16.2009
1.29.2009
2月10日に出発。女たちがあなたの住むまちへ。
深夜というか朝方ゆえ、変なテンション。
ついに『女たち』の発売日が決まったよ〜。というか、じつは、本の場合は、CDなんかと違って、決まるのは発送日なんだよ。2月10日スタート。だから、東京都内の本屋さんなら遅くとも12日には店頭に並ぶと思う。札幌や京都や福岡に住むあなたのところには13日とかかな。苫小牧や小田原や大牟田くらいの大きさの町の書店にはそもそも入荷されるのかどうかあやしいね。それが桜井鈴茂の現状であり、またなによりも日本の現状でもあるのです(って、なんで、いきなり、ですます調なんだよ?)なので、不安な方は注文してください。注文してくれれば、稚内でも鯖江でも石垣でも書店さえあれば入ります。あとアマゾンね。アマゾンならグラスゴーでもパレルモでもモンテビデオでも配達してくれるよ(たしか、そのはず)。もちろんアマゾン以外にもネット書店はたくさんあります。あ、そうだ。物がいいぶん、値段がちょっと高いんだよ〜。1800円+税。うわっ。でも、これは出版社の決めることで、おれにはどうしようもないんだけどね。ま、一回、昼ご飯を抜くことになっちゃうかもしれないけど、我慢してくれよ。心をきっと満腹にさせるからさ。きみを別の場所に連れてゆくからさ。
それと、この間も告知した、2月28日に催される吉祥寺・百年でのトークショー、vs 石川忠司。チケットの発売が今週土曜からのようです。ぜひとも来てね。
ついに『女たち』の発売日が決まったよ〜。というか、じつは、本の場合は、CDなんかと違って、決まるのは発送日なんだよ。2月10日スタート。だから、東京都内の本屋さんなら遅くとも12日には店頭に並ぶと思う。札幌や京都や福岡に住むあなたのところには13日とかかな。苫小牧や小田原や大牟田くらいの大きさの町の書店にはそもそも入荷されるのかどうかあやしいね。それが桜井鈴茂の現状であり、またなによりも日本の現状でもあるのです(って、なんで、いきなり、ですます調なんだよ?)なので、不安な方は注文してください。注文してくれれば、稚内でも鯖江でも石垣でも書店さえあれば入ります。あとアマゾンね。アマゾンならグラスゴーでもパレルモでもモンテビデオでも配達してくれるよ(たしか、そのはず)。もちろんアマゾン以外にもネット書店はたくさんあります。あ、そうだ。物がいいぶん、値段がちょっと高いんだよ〜。1800円+税。うわっ。でも、これは出版社の決めることで、おれにはどうしようもないんだけどね。ま、一回、昼ご飯を抜くことになっちゃうかもしれないけど、我慢してくれよ。心をきっと満腹にさせるからさ。きみを別の場所に連れてゆくからさ。
それと、この間も告知した、2月28日に催される吉祥寺・百年でのトークショー、vs 石川忠司。チケットの発売が今週土曜からのようです。ぜひとも来てね。
1.24.2009
マッチョなおれ
先週の日曜は千葉・幕張でハーフマラソンを走った。滑り出しは上々。真冬用のプレイリストもばっちり。すべてがデカ過ぎて風景の変化には乏しいが、コースは広くて走りやすい。が、寒さのせいもあってスタート時にすでにうっすら感じていた尿意が12キロあたりからだんだんただならぬものに。14キロあたりでおしっこのこと以外なんにも考えられなくなる。脳も膀胱の一部であるかのような気がしてくる。おれは膀胱。膀胱はおれ。All I Need Is Pee. おしっここそすべて。15キロ手前、コース脇に公衆トイレを発見。嬉々として駆け込む。うはあ〜。気持ちE〜。たまんねえな、こりゃ。セックス、ドラッグ、アンド、ピーか。と、日常生活ではめったに体験できない驚異的な放尿のカタルシスを存分に味わったものの、いったん止めてしまった足は走り出そうにもやたらと重い。気持ちも切れてる。あ〜あ。結局、17キロ地点くらいまで歩行することに。老若男女、たくさんの人に抜かれてゆく。みんながんばる人。おれダメな人。いや〜。ほんと、みんながんばってんだよなあ。それぞれのペースで。それぞれのスタイルで。なんのために走るのだ?誰に頼まれたわけでもないのに? おれもよくわからない。が、このまま歩いてゴールするわけにはいかない、という気持ちは徐々に強くなり、やがては歩いていることのほうが苦しくなり、ちょうどきれいな女性に抜かれたのを機に、つまり、その優美な後ろ姿を当面の目当てに、再び走り出したのだった。あとは根性。ゴールは千葉マリンスタジアム。1時間57分28秒。
木曜日は若い男衆と飲んだ。というかまあ、年齢なんてたいして気にかけていないのだが、訊けば、平均おれの一回り下。みんなおれの小説を愛読してくれてる。いろいろしゃべってるうちに、ひょっとしたらこいつらがこの世界を変えてくれるのかもしれない、と思う。いや、世界じゃない、社会だ。世界、といったほうが語感もいいし、クールでもあるのだが、そういうヌルいスマートさになびいて、結局ほとんどなにも、少なくとも本質的なことはなにも、変えられなかったのが、おれたち以前の旧世代という気がしなくもない。いっそ世界なんてどうでもいいんだよ。それよりまずは社会なんだって。目の前の敵を見極めろ。……あれ?話が逸れてる? つーか、いつになく、マッチョなおれ。ま、ともあれ、彼らから精気と刺激と知識をたっぷりもらって帰ってきた。サンキューね。
木曜日は若い男衆と飲んだ。というかまあ、年齢なんてたいして気にかけていないのだが、訊けば、平均おれの一回り下。みんなおれの小説を愛読してくれてる。いろいろしゃべってるうちに、ひょっとしたらこいつらがこの世界を変えてくれるのかもしれない、と思う。いや、世界じゃない、社会だ。世界、といったほうが語感もいいし、クールでもあるのだが、そういうヌルいスマートさになびいて、結局ほとんどなにも、少なくとも本質的なことはなにも、変えられなかったのが、おれたち以前の旧世代という気がしなくもない。いっそ世界なんてどうでもいいんだよ。それよりまずは社会なんだって。目の前の敵を見極めろ。……あれ?話が逸れてる? つーか、いつになく、マッチョなおれ。ま、ともあれ、彼らから精気と刺激と知識をたっぷりもらって帰ってきた。サンキューね。
1.16.2009
渾身の連作短編集がまもなく
昨日、ようやく、『女たち』がおれの手元を離れた! 今回は、ほとんどすべての過程に、つまり、例えば、デザイン上の細部の確認にまで、係わらせてもらった、というのもあるし、英訳を併録することにした(英訳については編集的な仕事もした)、ということもあるんだけど、なんだかいろいろと大変だったね〜。あとは、印刷及び製本スタッフの手を経て、刷り上がってくるのを待つばかり。書店に並ぶのは……えーと、近々にフォイルのウェブサイトでも告知があるはずだけど、2月の10日過ぎだろうか。お楽しみに。……つーか、渾身の連作短編集! 13人の女たち! 繰り返しになるけど、新たに3人を書き下ろし! 「サンドラ」は英訳も併録! すでにウェブで発表された作品もすべて推敲で20%はレヴェルアップ! ソフトカヴァーだから手に馴染むぜ! しかもフランス装(←知ってるか)だ! あ、そうだ、装画は、五木田智央氏! クール、セクシー&エキセントリック! ようするに、カッコいい! 帯に有名人のコメントとかナシ! そういう商法にそろそろおさらばしようぜ! 良いか悪いかは自分で決めろよ! Do It Yourself! Believe Your Feeling! But Don't Neglect Broadening The Intellect! すべての愛すべき女たちへ(←きみのことだよ)。すべての愛すべき男たちへ(←あんたのことさ)。一家に一冊(これ肝心)。買って(すごく肝心)読んでくれ。あ!ヴァレンタインのプレゼントにもいいんじゃないか! なんか素敵じゃん? チョコは不二家のハート型のやつでじゅうぶん(美味いしな)。よろしく。
さて、で、公式発表はまだのようだが、「女たち」の刊行を記念して……いや、必ずしもそういうわけではないのだけど、2月28日(土曜)の夜に、吉祥寺のセレクト・ブックショップ「百年」で、再び石川忠司氏と対談やります。昨年末の朝日カルチャーセンターの時とは趣をじゃっかん変えて(というか、場所柄おのずとそうなるのだけど)、ルーズに、ホットに、スポンテイニアスに。入場料も安いし(たしか1ドリンク付で1000円)、ライヴに行くような感覚で、あるいは飲みに行くような感覚で、来てね。詳細はあらためて。
さて、で、公式発表はまだのようだが、「女たち」の刊行を記念して……いや、必ずしもそういうわけではないのだけど、2月28日(土曜)の夜に、吉祥寺のセレクト・ブックショップ「百年」で、再び石川忠司氏と対談やります。昨年末の朝日カルチャーセンターの時とは趣をじゃっかん変えて(というか、場所柄おのずとそうなるのだけど)、ルーズに、ホットに、スポンテイニアスに。入場料も安いし(たしか1ドリンク付で1000円)、ライヴに行くような感覚で、あるいは飲みに行くような感覚で、来てね。詳細はあらためて。
1.06.2009
迎春とPARISとFALLと
あけましておめでとうございます。本年もお付き合いください。
年末年始はふいに思い立ってギリシャのクレタ島に……行けるわけはなく(そういうことしてみたいな)、例年になく地味な正月を過ごしたように思う。ただの連休というかんじ。
渋谷ル・シネマでセドリック・クラピッシュ監督「PARIS」を観た。日々の生活に追われている社会福祉士のシングルマザー(恋人も希望の類いもナシ)という地味な(というか、まあ、そこらへんにいそうな普通の)役を演じたジュリエット・ビノシュが素晴らしかった。ずいぶん前の映画だけど「存在の耐えられない軽さ」のテレザ役もそうだったし、「汚れた血」のアンナ役もヒロインのわりにはそうだったけど、この人は地味な/野暮ったい/疲弊した役をやらせると最高だな。生活に埋もれていないと滲み出ない女の色気、あるいは色気の残滓みたいなものが彼女の演技からは匂い立ってくる(そういえば、かつては、好きな女優を訊かれたらジュリエット・ビノシュと答えていたのだった)。映画自体はとても良いシーンといささか興醒めなシーンとが相殺して、結局、並みの出来になってしまっているように思った。あと、驚くべきことに、予告編ではキーンKeaneのセンチメンタルすぎる曲が映像を覆い尽くすような音量で流れていて、かなり警戒していたのだが、本編ではどこにも使われていなかった。ん? いや、もちろん、おれとしてはそれで正解だと思ったし安堵もしたのだけど、他方では構えていたぶん拍子抜けもしており、終演後にさっそく係の人に尋ねたら、「あれは日本だけのイメージソングです」ということだった。おいおい。そんなのアリかよ。ま、ようするに、あのくらい感傷的なムードで宣伝しないと日本では客を集められないという配給側の判断なんだろうけど。やばいね。やばいよ。こうして、わたしたちは文化の下り坂を転げ落ちてゆくのだ、たぶん。安直なローカリズムの信奉者はこれに異を唱えるのだろうけど。
元旦の夜遅くに、なんの気なしにレコードに針を落としたフォール/The Fall に、再び、魂をもっていかれた。以来、ハマっている。他のを聴く気がしないほど、ハマっている。じっさい、ここ数日はフォール以外の音楽をほとんど聴いていない。食事の時にも大音量でかけてワイフに煙たがられている。で、現在所有していない(というのは、何枚かはこんなにハマるとは知らずに20代の頃に引越だとか家賃を払うためだとかの理由で売ってしまったのだ)彼らのCDやLPを揃えていこうと思ったのだが、ちゃんと調べてみると、彼らのアルバムは、オリジナル盤だけで27枚、コンピ盤やライブ盤を合わせると100枚(!)にもなるようで、いきなり眩暈。膝が落ちるぜ。誰か金くれよ。それにしても、The Fallのイギリスやアメリカでの根強い人気や評価や影響と日本でのそれらとの甚大な差っていったいどういうことなのだろう。もちろん、彼らの最大の魅力のひとつが、マーク・E・スミスの辛辣にして難解な(…らしい)歌詞にあるということは明白なのだけど、おれは歌詞なんてほとんどわからずにハマってるぜ? やばいのはこのおれなのか? ……かもしれん。まあいいけど。ちなみに、おれは96年にハシエンダ@マンチェスターで、彼らのライヴを体験している。今となってはなかなかの自慢である。ヘヘへ。
年末年始はふいに思い立ってギリシャのクレタ島に……行けるわけはなく(そういうことしてみたいな)、例年になく地味な正月を過ごしたように思う。ただの連休というかんじ。
渋谷ル・シネマでセドリック・クラピッシュ監督「PARIS」を観た。日々の生活に追われている社会福祉士のシングルマザー(恋人も希望の類いもナシ)という地味な(というか、まあ、そこらへんにいそうな普通の)役を演じたジュリエット・ビノシュが素晴らしかった。ずいぶん前の映画だけど「存在の耐えられない軽さ」のテレザ役もそうだったし、「汚れた血」のアンナ役もヒロインのわりにはそうだったけど、この人は地味な/野暮ったい/疲弊した役をやらせると最高だな。生活に埋もれていないと滲み出ない女の色気、あるいは色気の残滓みたいなものが彼女の演技からは匂い立ってくる(そういえば、かつては、好きな女優を訊かれたらジュリエット・ビノシュと答えていたのだった)。映画自体はとても良いシーンといささか興醒めなシーンとが相殺して、結局、並みの出来になってしまっているように思った。あと、驚くべきことに、予告編ではキーンKeaneのセンチメンタルすぎる曲が映像を覆い尽くすような音量で流れていて、かなり警戒していたのだが、本編ではどこにも使われていなかった。ん? いや、もちろん、おれとしてはそれで正解だと思ったし安堵もしたのだけど、他方では構えていたぶん拍子抜けもしており、終演後にさっそく係の人に尋ねたら、「あれは日本だけのイメージソングです」ということだった。おいおい。そんなのアリかよ。ま、ようするに、あのくらい感傷的なムードで宣伝しないと日本では客を集められないという配給側の判断なんだろうけど。やばいね。やばいよ。こうして、わたしたちは文化の下り坂を転げ落ちてゆくのだ、たぶん。安直なローカリズムの信奉者はこれに異を唱えるのだろうけど。
元旦の夜遅くに、なんの気なしにレコードに針を落としたフォール/The Fall に、再び、魂をもっていかれた。以来、ハマっている。他のを聴く気がしないほど、ハマっている。じっさい、ここ数日はフォール以外の音楽をほとんど聴いていない。食事の時にも大音量でかけてワイフに煙たがられている。で、現在所有していない(というのは、何枚かはこんなにハマるとは知らずに20代の頃に引越だとか家賃を払うためだとかの理由で売ってしまったのだ)彼らのCDやLPを揃えていこうと思ったのだが、ちゃんと調べてみると、彼らのアルバムは、オリジナル盤だけで27枚、コンピ盤やライブ盤を合わせると100枚(!)にもなるようで、いきなり眩暈。膝が落ちるぜ。誰か金くれよ。それにしても、The Fallのイギリスやアメリカでの根強い人気や評価や影響と日本でのそれらとの甚大な差っていったいどういうことなのだろう。もちろん、彼らの最大の魅力のひとつが、マーク・E・スミスの辛辣にして難解な(…らしい)歌詞にあるということは明白なのだけど、おれは歌詞なんてほとんどわからずにハマってるぜ? やばいのはこのおれなのか? ……かもしれん。まあいいけど。ちなみに、おれは96年にハシエンダ@マンチェスターで、彼らのライヴを体験している。今となってはなかなかの自慢である。ヘヘへ。
12.27.2008
クリスマスの夜にアナーキー、その他短篇
書くことはいっぱい。でも時間はわずか。何から書こうか……箇条書きで。
1、20日の石川忠司氏との対談に来てくれたみなさん、ありがとうございました。人前できちんと話すのって難しいなってのと、でも人前に出るのってそんなに嫌いじゃないなってのと、しかしながらたとえ有名人になっても生放送のテレビに出るのだけは絶対やめようっていう堅い決心と。それから、ぼくら日本人って前提として共有してる知識とかユーモアの感覚とかってすごく少ないんだな、というのも改めて実感。打ち上げは楽しかった。この秋に知り合って一気にマブダチになった黒田晶や、じっくり話すのは二回目の神山修一さんや、久しぶりに会った編集者Oさんや、しょっちゅう会ってる編集者Sくんや、純粋に1ファンとして来てくれたKくんや。
2、我が人生におけるもっとも軽んじたクリスマスとなった。軽んじた、どころか、まったく何もしていない。どうもそんな気になれなったからなのだが、これは決していいことではないと思う。本当はクリスマスくらい神聖かつあたたかな気持ちになりたいものだ。キリストさん、ごめんね。
3、そんな、ぜんぜんクリスマスじゃないクリスマスだったわけだが、曽我部恵一からはとても素敵なクリスマスプレゼントのCDが届いた。トラキャンやヴェルヴェッツやミスフィッツやギャラクシー500やピクシーズやビートルズやの曲をアコギで弾き語ったカヴァー・アルバムなんだけど、ほんともう素晴らしくて、現在我が家のヘヴィーローテーション。でも、これ、非売品だそうで……なんかオレ、自慢してるみたいじゃん。曽我部くん、これほんとに売らないの? コピーライトの問題とかあるのかな? ……まあ少なくとも、下北沢CityCountryCityでリクエストすればかけてくれるはず。
4、ゆうべ、渋谷のシアターNで『アナーキー』を観た。アナーキー、というのは、ラッパーのAnarchyではなく、日本のパンクバンドの元祖、亜無亜危異、のことです。クリスマスの夜にたった一人で観る映画(もしくは聴く音楽)とはとうてい思えないが、しびれたね。泣きそうになったね。吠えそうになったね。刮目すべきシーンばかりなのだけど、とくに、デビューしてまもない頃のインタビューで、彼らが……とりわけマリこと逸見泰成が、は?サウンド? おれらには歌詞しか重要じゃねえから…みたいなことを言っていて、思わず吹き出すとともにわーおって叫びたくなるほど興奮した。これがなんとギタリストのセリフだぜ。きっとマリはロックをこそやっているのであって音楽をやってるつもりはないんだよね。最高だ。ほんと最高。最高のパンクス。
5、タバコをやめた。再び、やめた。いつのまに吸ってたんだよおまえ、ってかんじだけど、タバコはやめる時だけ宣言するものである。
6、お待たせしている「女たち」の単行本、発売は2月10日前後になるものと思われます。……が、この期に及んで、引用しているスミスの歌詞のコピーライト問題が浮上し、いささか落ち着かないおれ。まあ、大丈夫だとは思うけど。つーか、大丈夫じゃなきゃ困るよ! 神さまとモリシー&マーへの祈りを込めて、つーか早い話、願掛けで、今さら買う必要などまるっきりないと思っていた先月発売されたばかりのスミスのベスト盤「the sound of the smiths」を急遽購入。これがね! 全曲リマスタリングらしく、なんか音がやたらいいぞ。気のせい? しかも、Disc2には、これまでは7インチのアナログやブートレグでしか聴けなかった名曲「ジーン」とか、「ハンサム・デヴィル」の83年ハシエンダ@マンチェスターでのライヴ音源とかが入っていて、棚から牡丹餅、うれしいことこの上ない。これは買いだよ!新保くん。実名出して悪いが、マジで! ……あ、もう買ってる? ……スミスのオリジナル・アルバムをぜんぶ持ってる人もスミスまったく未体験の人も年末年始はぜひこれを聴きつつ、歌詞の引用許可がすんなり出ることを、お祈りください。
では。まだ書くかもしれないけど、ひとまず……今年もありがとう。良いお年を。来年もよろしくね。
1、20日の石川忠司氏との対談に来てくれたみなさん、ありがとうございました。人前できちんと話すのって難しいなってのと、でも人前に出るのってそんなに嫌いじゃないなってのと、しかしながらたとえ有名人になっても生放送のテレビに出るのだけは絶対やめようっていう堅い決心と。それから、ぼくら日本人って前提として共有してる知識とかユーモアの感覚とかってすごく少ないんだな、というのも改めて実感。打ち上げは楽しかった。この秋に知り合って一気にマブダチになった黒田晶や、じっくり話すのは二回目の神山修一さんや、久しぶりに会った編集者Oさんや、しょっちゅう会ってる編集者Sくんや、純粋に1ファンとして来てくれたKくんや。
2、我が人生におけるもっとも軽んじたクリスマスとなった。軽んじた、どころか、まったく何もしていない。どうもそんな気になれなったからなのだが、これは決していいことではないと思う。本当はクリスマスくらい神聖かつあたたかな気持ちになりたいものだ。キリストさん、ごめんね。
3、そんな、ぜんぜんクリスマスじゃないクリスマスだったわけだが、曽我部恵一からはとても素敵なクリスマスプレゼントのCDが届いた。トラキャンやヴェルヴェッツやミスフィッツやギャラクシー500やピクシーズやビートルズやの曲をアコギで弾き語ったカヴァー・アルバムなんだけど、ほんともう素晴らしくて、現在我が家のヘヴィーローテーション。でも、これ、非売品だそうで……なんかオレ、自慢してるみたいじゃん。曽我部くん、これほんとに売らないの? コピーライトの問題とかあるのかな? ……まあ少なくとも、下北沢CityCountryCityでリクエストすればかけてくれるはず。
4、ゆうべ、渋谷のシアターNで『アナーキー』を観た。アナーキー、というのは、ラッパーのAnarchyではなく、日本のパンクバンドの元祖、亜無亜危異、のことです。クリスマスの夜にたった一人で観る映画(もしくは聴く音楽)とはとうてい思えないが、しびれたね。泣きそうになったね。吠えそうになったね。刮目すべきシーンばかりなのだけど、とくに、デビューしてまもない頃のインタビューで、彼らが……とりわけマリこと逸見泰成が、は?サウンド? おれらには歌詞しか重要じゃねえから…みたいなことを言っていて、思わず吹き出すとともにわーおって叫びたくなるほど興奮した。これがなんとギタリストのセリフだぜ。きっとマリはロックをこそやっているのであって音楽をやってるつもりはないんだよね。最高だ。ほんと最高。最高のパンクス。
5、タバコをやめた。再び、やめた。いつのまに吸ってたんだよおまえ、ってかんじだけど、タバコはやめる時だけ宣言するものである。
6、お待たせしている「女たち」の単行本、発売は2月10日前後になるものと思われます。……が、この期に及んで、引用しているスミスの歌詞のコピーライト問題が浮上し、いささか落ち着かないおれ。まあ、大丈夫だとは思うけど。つーか、大丈夫じゃなきゃ困るよ! 神さまとモリシー&マーへの祈りを込めて、つーか早い話、願掛けで、今さら買う必要などまるっきりないと思っていた先月発売されたばかりのスミスのベスト盤「the sound of the smiths」を急遽購入。これがね! 全曲リマスタリングらしく、なんか音がやたらいいぞ。気のせい? しかも、Disc2には、これまでは7インチのアナログやブートレグでしか聴けなかった名曲「ジーン」とか、「ハンサム・デヴィル」の83年ハシエンダ@マンチェスターでのライヴ音源とかが入っていて、棚から牡丹餅、うれしいことこの上ない。これは買いだよ!新保くん。実名出して悪いが、マジで! ……あ、もう買ってる? ……スミスのオリジナル・アルバムをぜんぶ持ってる人もスミスまったく未体験の人も年末年始はぜひこれを聴きつつ、歌詞の引用許可がすんなり出ることを、お祈りください。
では。まだ書くかもしれないけど、ひとまず……今年もありがとう。良いお年を。来年もよろしくね。
12.09.2008
死んだことが悪魔にバレる前に
驚異の更新ペースは続いています。落書きしちゃえ、みたいな気分。
先週末、たぶん『TOKYO!』以来の映画館に行って、シドニー・ルメット監督『その土曜日、7時58分』を観た(原題は"Before The Devil Knows You're Dead")。プログラムにあった監督のインタビューも照らし合わせて一言で説明するなら、犯罪系あるいは転落系メロドラマ、ということになると思うんだけど、メロドラマ、という言葉から普通イメージするものよりは作りが凝っているし、最近だと『カポーティ』でカポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンをはじめとする俳優陣の演技はさすが、というか秀逸で、着席した時にはうっすらと感じていた尿意を完璧に忘れさせる、あっという間の1時間57分だった。
ところで、ここ2、3年は予告篇でわくわくすることがめっきり少なくなっていたのだが、この日は「お!」というものが何本かあり、この冬は何度か映画館に足を運ぶことになりそうだ。さっそく前売りチケットも買った。
そうそう、何度か白状してるように、おれは家で映画を観るのが不得手だ。そのことをこれまではけっこう後ろめたく思っていて、克服しようとネット宅配レンタルサービスの会員になってみたりもしたのだが、この三か月間、月会費にして六千円弱も払って、借りたのはたったの4枚、観たのは2.5本、という体たらく(まあ、時期も悪かったのだけどね)。というわけで、あきらめた。で、高らかに宣言。わたしは家で映画を観るのが苦手な人間です。家では、本と音楽と猫でおおむねじゅうぶんなのです。ついでに、我が人生においても、必要か不必要かと問われれば必要ですけど、しかしながら本や音楽や猫ほどには映画は必要ではないようです。……あ、「猫」のところは、半ば真実、半ば暗喩ですが。
とか書くと、映画の仕事が来なくなるかな。やべ。
先週末、たぶん『TOKYO!』以来の映画館に行って、シドニー・ルメット監督『その土曜日、7時58分』を観た(原題は"Before The Devil Knows You're Dead")。プログラムにあった監督のインタビューも照らし合わせて一言で説明するなら、犯罪系あるいは転落系メロドラマ、ということになると思うんだけど、メロドラマ、という言葉から普通イメージするものよりは作りが凝っているし、最近だと『カポーティ』でカポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンをはじめとする俳優陣の演技はさすが、というか秀逸で、着席した時にはうっすらと感じていた尿意を完璧に忘れさせる、あっという間の1時間57分だった。
ところで、ここ2、3年は予告篇でわくわくすることがめっきり少なくなっていたのだが、この日は「お!」というものが何本かあり、この冬は何度か映画館に足を運ぶことになりそうだ。さっそく前売りチケットも買った。
そうそう、何度か白状してるように、おれは家で映画を観るのが不得手だ。そのことをこれまではけっこう後ろめたく思っていて、克服しようとネット宅配レンタルサービスの会員になってみたりもしたのだが、この三か月間、月会費にして六千円弱も払って、借りたのはたったの4枚、観たのは2.5本、という体たらく(まあ、時期も悪かったのだけどね)。というわけで、あきらめた。で、高らかに宣言。わたしは家で映画を観るのが苦手な人間です。家では、本と音楽と猫でおおむねじゅうぶんなのです。ついでに、我が人生においても、必要か不必要かと問われれば必要ですけど、しかしながら本や音楽や猫ほどには映画は必要ではないようです。……あ、「猫」のところは、半ば真実、半ば暗喩ですが。
とか書くと、映画の仕事が来なくなるかな。やべ。
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